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手術件数 212件
昔はお腹を切って結石を取り出す手術(切石術)が行われていましたが、1980年代に衝撃波による結石の破砕装置が開発され、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)により体に傷を付けることなく結石の破砕が可能となり、尿路結石の治療は大きく進歩しました。
その一方で、内視鏡による結石治療も行われていましたが、ESWLが広く普及したことと、腎臓に到達できる内視鏡がなかったことから治療できる範囲が限られていたため、ESWLに比べ出遅れていました。
2000年代になり、優れた内視鏡と結石の破砕に適したレーザー機器が開発されたことにより、細い内視鏡(軟性尿管鏡)とレーザー(ホルミウムYAGレーザー)を組み合わせた経尿道的砕石術(TUL)が開始されました。内視鏡治療は他に、大きな腎結石に対し行われる経皮的破石術(PNL)、膀胱結石に対し行われる膀胱破石術があります。これらにより腎臓・尿管・膀胱といった全ての尿路結石に対し内視鏡による治療が可能となりました。
当院では尿路結石に対し、全ての治療方法が可能で、病状により適切な治療法を選択します。
ESWLは体外から衝撃波を当てることで結石を破砕するため体に傷ができないという優れた治療法ですが、破砕された結石が排出されるときに痛みが生じたり、結石が完全に排出されないといった欠点がありました。
一方、TULは内視鏡で確実に結石を破砕し、同時に破砕した結石を回収するため、ESWLよりも根治率が高く、またESWLと同様に体に傷を付けません。しかし非常に大きな結石の場合には一回で破砕しきれないという限界もあります。
ESWL、TUL、PNLともにそれぞれに優れたところと弱点があり、当院では結石の大きさや患者さんの状態に合わせ、適切な治療法を選択します。また現在でも病態によっては切石術が必要となることもあります。
背中から腎臓に直接内視鏡を挿入し、レーザーを用いて結石を破砕し、摘出します。
大きな結石に対して有効な治療です。
1週間程度の入院を要します。
腎癌などにより腎臓の摘出が必要な際には可能な限り腹腔鏡手術を行なっています。腎臓の腹腔鏡手術には腸などの腹腔内臓器を覆う腹膜を切って行う方法(経腹法)と腹膜を傷つけずに行う方法(後腹膜法)がありますが、当院では腹腔内臓器損傷の合併症を起こさないように、主に後腹膜法で行なっています。
手術は直径1cm程の筒状の器具をお腹に入れ、ここから内視鏡や電気メスなどの器械を入れて、TVモニターで観察しながら行います。
腎臓を摘出する際には筒を入れていたうちの1か所を腎臓の大きさに合わせて広げ、摘出します。手術後は1cm程度の傷が3か所と腎臓を摘出した際の5〜7cm程度の傷ができます。従来のお腹を大きく切る手術に比べ、傷が小さいため、手術後の回復が早く、傷が目立ちにくいといった長所があります。
排尿時の痛み、残尿感、頻尿等が生じます。尿検査を行い診断します。多くは細菌性で、抗生物質を内服することで数日で治癒します。細菌感染以外の原因で起こることもあり、原因に応じた治療が必要です。
性行為により感染し、男性に発症します(性行為感染症STD)。排尿時の痛み、尿道から膿が出る等の症状がみられますが、症状があまり現われないこともあります。主な原因は淋菌、クラミジアです。感染の機会があってから発症するまでに数週間かかる場合もあります。尿検査を行い、適切な抗生物質で治療します。放置すると尿道が狭くなり、排尿困難を来たすこともあります。パートナーも同時に治療することが必要です。
性器のピリピリした痛み、ブツブツが生じます。ウイルスの一種であるヘルペスウイルスの感染により発症します。抗ウイルス薬の外用、内服で治療します。
陰嚢の痛み、腫れ、発熱が起こります。 抗生物質による治療が必要です。
発熱、背中の痛みを生じ、膀胱炎症状を伴うこともあります。抗生物質による治療が必要です。結石等の尿路の異常を伴う場合には泌尿器科での専門的な治療が必要です。重症化すると致死的な状態になることもあります。
背中の痛み、血尿、頻尿、残尿感等の症状が現れます。超音波検査、X線検査、CT検査により診断します。小さい結石は鎮痛剤で痛みをとり、自然に排出されるのを待ちます。結石が大きく、自然に排出されない場合には破砕治療が必要となります。
頻尿(トイレが近い)、尿意切迫感(急に強い尿意が起こり、我慢が難しい)、尿失禁等の症状があります。 男女ともに発症します。 膀胱の緊張をとる薬がよく効きます。
主に腹圧性尿失禁(くしゃみやせきで尿が漏れる)と切迫性尿失禁(尿意切迫感とともに尿が漏れる)の二つのタイプがあり、それぞれ治療法が異なります。 腹圧性尿失禁ではまず骨盤底筋体操や低周波治療を行い、改善しない場合には手術を行うこともあります。 切迫性尿失禁には薬物治療が非常に効果的です。
前立腺が大きくなることにより、尿が出にくい、尿の勢いが弱いといった症状が生じます。また頻尿、尿意切迫感といった過活動膀胱の症状を伴うこともあります。50代以降の男性に発症します。超音波検査、尿流量測定(排尿の勢いをみる検査)を行い診断します。まずは薬物治療を行い、改善しない場合には手術を行うこともあります。前立腺癌を合併していることもあるので注意が必要です。
全く無症状であったり、前立腺肥大症に似た症状がみられます。進行した場合には骨に転移し、痛みで見つかることもあります。血液検査(前立腺特異抗原PSA)により早期発見が可能です。前立腺癌の疑いがある場合には針生検を行い、診断します。治療法には手術、放射線治療、内分泌(ホルモン)治療があります。
多くは尿が赤くなる血尿で発症しますが、無症状のこともあります。特に、痛みなどの症状がなく、血尿が出る場合には膀胱癌の可能性が高いので、すぐに泌尿器科を受診する必要があります。尿検査、超音波検査を行い、膀胱癌の疑いがある場合には膀胱鏡(内視鏡)検査を行います。初期であれば内視鏡治療(経尿道的膀胱腫瘍切除術)により根治できます。抗癌剤の膀胱内注入療法による治療、再発予防が必要な場合もあります。進行している場合には膀胱全摘術が必要となります。膀胱を摘出した場合、人工肛門のようにお腹に袋を付けて尿を貯める方法が一般的ですが、当院では小腸を用いて膀胱を再建する回腸新膀胱造設術を行っています。転移がある場合には抗癌剤治療が必要となります。
血尿がみられることもありますが、最近は人間ドック等の超音波検査で見つかる場合が多くなっています。超音波検査、CT検査で診断します。治療は手術により腎臓を摘出します。当院では腹腔鏡による低侵襲な治療を行っています。転移がある場合には薬物治療を行います。
精巣が大きくなることで気付きます。通常、痛みはありません。10〜20代の若い男性に発症しやすい傾向があります。多くは悪性腫瘍(癌)で、進行が早いのですぐに泌尿器科を受診する必要があります。早期であれば精巣を摘出することで治癒しますが、進行している場合には抗癌剤の投与が必要となります。
陰嚢内に水が溜まり、陰嚢が大きくなります。良性の疾患です。根治には手術が必要です。
包皮(陰茎の皮膚)が余剰で、亀頭が露出しない状態です。手術により包皮を切除します。
頻尿(トイレが近い)、尿が少ない、残尿感排尿時の痛み、尿意切迫感、尿失禁(尿もれ)、血尿、膿が出る、陰茎の痛み、陰嚢(睾丸)の腫れ、背中の痛み、発熱
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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9:00~12:00 | 植木常雄 | 植木常雄 | 植木常雄 | 植木常雄 | 植木常雄 | 西川涼馬 安次嶺聡 |
16:30~19:00 | 渡井至彦 | - | - | - | - | - |