2名の常勤腎移植専門医・1名の専任移植コーディネーターを中心とし、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院移植外科・内科、藤田医科大学臓器移植科、大阪大学腎臓内科、社会医療法人友愛会友愛医療センターからの非常勤の移植専門医による週4日の常設腎移植外来を開いています(通院腎移植患者数;約470名)。加えて、院内の腎臓内科、泌尿器科、消化器内科、糖尿病内科、循環器内科、脳神経内科、皮膚科、眼科とも協力し、腎移植に関する専門的かつ総合的な診療を行っています。
レシピエントがより良い生活を長期間送り続けるためには、免疫抑制剤を継続して内服する必要があるため、シクロスポリン・タクロリムス・ミコフェノール酸モフェチルなどの免疫抑制薬の院内濃度測定による適正な薬物濃度モニタリングを行い、感染症、生活習慣病ならびに悪性疾患対策を継続することが大変重要です。
また、生活習慣病対策として、高血圧症・高コレステロール血症・肥満・骨粗鬆症・認知症などの管理を薬物療法だけではなく、管理栄養士による食事療法や理学療法士による運動療法も取り入れながら継続的に行っています。更に、悪性疾患対策も、診療ガイドラインに準じた諸検査をスケジュールに沿って確実に行っています。
当院で長年培われてきた腎不全医療に習熟する看護スタッフの協力体制のもとで診療を行っています。腎移植後合併症に対しては24時間体制で対応し、その他、移植腎生検入院・腎移植後の生活習慣病、移植腎機能低下に対しても評価・治療入院を積極的に行っています。
近年は、年に10~15件程度の生体腎移植手術を行い、良好な成績を収めています。また、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院や愛知医科大学との連携を密にして、腎移植のすそ野を広げられるようにしております。
腎移植後各種病態の治療
私たち腎移植外科の目標は、腎疾患専門病院である増子記念病院の「質の高い透析チーム医療経験」を生かし、腎移植患者(レシピエント)さんに、より長く充実した健康生活を全うして頂くことです。また、移植腎を提供されたドナーさんに、生活指導を含めた腎摘出術後の残腎機能管理を継続して行い、長く元気で生活していだくことです。
慢性腎臓病の専門施設であるため、この分野の専門知識に対して研鑽を積むスタッフが長期間にわたり継続的に対応させていただきます。また、病院が掲げる患者さんを中心とするチーム医療の一環として、合理的で迅速な診療にも配慮しています。たとえば、外来診察の予約ならびに変更はすべて電話で対応いたします。また、日中は体調の異常などに関する電話による応対も積極的に行い、大規模施設では難しい小回りの利く医療にも心がけています。また、メーリングリストを利用して緊急の感染症情報なども配信しています。その一方で、治療の基本となる移植後診察に必要な基本採血、蓄尿定量検査、免疫抑制薬の濃度測定などはすべて自施設で即時施行可能です。また、診察室は感染対策に配慮して、一般外来とは別階に設け、患者さんとのコミュニケーションを重視した対面式診察を行っています。当科の特徴として、外来診察室と併設して腎移植相談室があり、レシピエントコーディネーターが各種相談に随時対応しています。
日本臨床腎移植学会 前理事
愛知医科大学腎疾患・移植免疫学寄附講座前教授
日本外科学会 外科専門医
日本移植学会移植認定医
日本臨床腎移植学会 腎移植認定医
日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本臨床腎移植学会 腎移植認定医
日本移植学会認定医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本移植学会移植認定医
日本臨床腎移植学会 腎移植専門医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医・指導医
日本臨床腎移植学会腎移植専門医
緩和ケア研修会修了
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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9:00~12:00 | 打田和治 伊藤泰平 堀麻友子 |
打田和治 松岡裕 余西洋明 (第2・4火) 青木太郎 (第1・3・5火) |
- | 松岡裕 | 打田和治 松岡裕 西平守邦 (第2金) 辻田誠 (第1・3・4・5金) |
打田和治 松岡裕 西平守邦 (第2土) 第2日赤当番医 (第1・3・4・5土) |